新潟に移住して3年。新潟移住の前に知っておきたいこと

新潟は移住相談の件数が長野に次いで2位※1と、移住地としても関心の高いエリアです。※1 平成28年度における移住相談に関する調査結果

でも新潟と聞いて、「お米や日本酒がおいしい」「雪が降って寒い」といったイメージしか湧かない人が多いのも実情です。

そこで東京から新潟に移住した私が、新潟に移住する前に知っておいた方が良いことを紹介したいと思います。

01.新潟県は日本で5番目に広い県

あまり知られていませんが、新潟県は日本で5番目に広い県なんです。
なので新潟に移住するといっても、どこに住むかで暮らし方がまるで変わります。

下越、中越、上越と、大きく3つのエリアに分かれているので、まずは地域の特色を知ることが大事です。

新潟市

新潟市は新潟県の県庁所在地です。新潟駅周辺であれば電車やバスの往来も多く、さらに関西行きのLCCピーチが出航している新潟空港や、佐渡島に行ける新潟港もあり、交通の利便性が非常に高いです。
新潟県のなかでは最も都会的な街で、おしゃれなお店や酒の陣などのイベントも多いです(東京や大阪に比べれば少ないですが…)。車なしで暮らしたいなら、新潟市の中心部をおすすめします。

燕市、三条市

燕市と三条市は、”燕三条”と一括りに呼ばれているエリアで、ものづくりの街として有名です。毎年10月ごろに、街の工場が一斉に一般公開される「工場の祭典」というイベントも行われています。クリエイティブなお店を開業するのに向いているエリアでしょう。

十日町市、魚沼市

十日町や魚沼市は、海から離れていて山の中で棚田が多いので、農業をやりたい人や自然の中で暮らしたい人に向いています。星峠の棚田や、奥只見湖などの絶景ポイントが多く、写真家が多く訪れる場所です。また十日町は大地の芸術祭が開催されていてアートに力を入れているので、芸術に関心がある方は楽しめると思います。

上越市、柏崎市、長岡市

上越市、柏崎市、長岡市は、海に近く夕陽がきれいで、サーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ人も多いです。(新潟市でも海沿いに住めば可能)
長岡市は新潟市の次に大きな都市なので、利便性もあり、夏の長岡花火大会は全国から観光客が訪れる新潟の一大イベントです。
ただし柏崎は日本一原子力発電所が多いので、気になる方は避けた方が良いでしょう。(2018年現在、運転停止しています)

佐渡市(佐渡島)

佐渡は新潟県の離島で、海の幸がもっとも豊富でおいしい場所です。新潟市内のお寿司屋さんでも佐渡産のネタを必ず取り扱っています。島外へのアクセスはフェリーのみで、空港はありません。
佐渡島内に住民票があればフェリーの割引も受けられるので、島外に出かけるのもそこまで負担にはならないでしょう。ただし冬は海が荒れて欠航になることも多いので注意が必要です。
佐渡は日本の縮図と言われている通り、日本の離島のなかでも四季を感じやすく過ごしやすいので、はじめての島暮らしをしたい人にも良いと思います。

どんな暮らしをしたいかで場所を選ぼう

このように、自分が海水浴やサーフィンが好きなのか、山登りやスキーが好きなのか、暮らしのイメージを洗い出すことも重要です。

普段から旅行が好きという人は、隣県についても知っておくと良いと思います。下越だと福島や山形が隣県になりますし、上越だと長野や富山が隣県になります。隣県なら車で1時間〜2時間ほどで出かけられるので、どの辺りを生活圏にするかで暮らしも変わってくるかもしれません。

また交通網で言うと、新潟市や長岡市、燕市などは上越新幹線が通っていますが、上越市は北陸新幹線になります。東京など他県への出張が多い人は、その辺りの利便性も目安になると思います。

02.秋〜春まで曇り空が多い

私も新潟移住を考えるまで知らなかったのですが、新潟や富山を含む日本海側の北陸地方は曇りの日が多いことで有名なんです。

曇りといっても、一日中どんよりした日もあれば、ときどき晴れ間が見える日もあります。それでも関東や関東より西のエリアに比べて圧倒的に晴れの日が少ないんですよね。
海外で言うと、ロンドンなどヨーロッパ圏の天候に近いです。

ただ新潟出身の人だと小さい頃から慣れているので、多少の曇り空でも「今日は晴れてるね」と言う人もいます。
もし今住んでいるところで天気によって気分が左右されやすい人は、新潟に住んだ場合、気分が沈むこともあるかもしれません。
最近は2拠点生活を選択する人も多いですし、夏は新潟、冬は暖かいところで過ごすなどの暮らし方もありだと思います。

03.新潟は夏の海に沈む夕日が美しい

秋から春の天候のデメリットをお伝えしてしまいましたが、夏の新潟では美しい夕日や夕焼けがたくさん見られます。

関東は太平洋側なので海に沈む夕日は見られませんが、新潟は日本海に沈む美しい夕日と夕焼けを見ることができます。
新潟県在住のカメラマンさんなんかは、海と美しい夕日や夕焼けの写真を多くSNSにアップしているので、興味があれば見てみてください。

04.新潟の雪の量は住むエリアで変わる

天気予報などのニュースを見ていると、「新潟県有数の豪雪地」と報道されたりします。
でも実際は、昔よりも雪の量は減ってきているので、“豪雪”という言葉にあまり恐れなくても良いと思います。雪の量は、昨年は多かったけれど今年は少ないなど、その年によってだいぶ変わります。
また、山の上に住む方が雪の量が多いので、雪かきなどの負担を少しでも減らしたければ、海側や、平地に住むことをオススメします。
中心地であれば、比較的早めに行政の除雪車が走って除雪をしてくれるので、雪の日でも少しばかり車が出しやすくなります。
車を持つのなら、駐車場に屋根があるかどうかで冬の労働力にかなり差が出ると思います。家を借りる際は、屋根付きの駐車場かどうかcheckしてみてください。

05.新潟にはIKEAとコストコがない

新潟県にはIKEAとコストコがありません(2018年11月現在)
上越から一番近いコストコは富山県になりますが、下越や中越からは遠いですね。

コストコの食料品だけならスーパーのイチコで期間限定で扱っていることもありますが、大型の家電量販店といえばニトリなど、地域の家具屋さんになるでしょう。

私も東京に住んでいたときに利用しましたが、IKEAは組み立て必須の家具が多く、引っ越し業者の方にも解体ができないので、あまりおすすめしません。
コストコは年間4,000円ほどの会員制なので、たまに行くだけだと元がとれないですよね。

どうしてもテレビなどで見ると行きたくなることはありますが、暮らすうえではなくても困らないと思います。

06.苗場のフジロックにすぐ行けるかも

音楽好きなら嬉しいことだと思いますが、日本最大級の音楽フェス・フジロックフェスティバルは新潟の苗場で開催されています。
私も移住してから1度行きましたが、上越からだと片道約2時間〜3時間弱で行けました。しかも下道です。
早朝に出発したので、道路も混んでませんし、笑えるほどスイスイ行けます(笑)。新潟市からだと、また違うのかもしれません。

東京の音楽好きの人は、前夜祭から向かい、高速も渋滞になったりと一苦労ですが、新潟で苗場に2、3時間で行けるととっても楽だと思います。

このために移住する人はいないと思いますが、ライフワークにフジロックが欠かせない人は、アクセスも考慮すると良いかもしれません。

最後に、私が考える新潟に住むメリット・デメリットをまとめました。

新潟に住むメリット
  • 食べ物がトータル的においしい(お米、日本酒、海の幸、ラーメンなど)
  • 四季の移ろいが楽しめる(夏は田園風景、冬は雪景色が美しい)
  • 夏は大型の花火大会が各地で開催される(長岡は日本三大花火のひとつ)
  • 湿度が高いため乾燥知らずで肌の潤いが保てる(リップやハンドクリームは滅多に要らない)
新潟に住むデメリット
  • 冬は家の周りの雪かきが必要(ただし地域によって雪の量は変わる)
  • 引っ込み思案で謙遜する県民性のため、自ら声をかけて溶け込む努力が必要
  • 上越は、下越や中越の人から他県扱いされる(遠いので下越や中越の人はあまり来ない)
  • 中越から関西方面のアクセスは県内で一番遠い(新潟からはLCCのピーチ、上越からは北陸新幹線がある)