新潟市まで出かけたので、夕食にせかい鮨へ行ってきた。
せかい鮨は、観光客向けのガイドブックにもよく登場する寿司屋だ。
場所は沼垂(ぬったり)という場所で新潟駅からは徒歩だと15〜20分くらいあるため、バスで向かうのが吉◎
少し遅い時間だったけれど、予約なしで入店することができた。
新潟の寿司屋で面白いのは、寿司組合に加盟する寿司店の約20店舗で、3,780円(税込)の“極み(10貫)”を出していること。
同じ価格で寿司10貫を味わえるのだから、各店舗の個性をより一層感じやすく、自分好みの店を見つけやすい。
これに日本酒を合わせても、1万以内で収まるので安いと思う。
もし極み狙いで行くなら、新潟市の寿司安(予約必須)と、この店、せかい鮨をオススメする。
せかい鮨の上にぎり 1,728円(税込)
私が今回紹介するのは、極みではなく、上にぎり。
極みと比べれば、2千円弱で気軽に新潟の寿司が堪能できる。
まずはエビの出汁でとった、みそ汁から。あぁー! よくお出汁が出ていてウマイー!
お代わりしたいぐらいだった。
まさかの眩しすぎる透明の器で、鮨が登場!!!
これはテンション上がる!! 清涼感たっぷりの器が、鮨たちを明るく照らしている。
あァアアアーーーーーー!
バイ貝、いくら、メバチマグロ。
はじめにバイ貝からいただくと、想像以上のコリッコリの歯ごたえに驚き脳内がざわめいた。
極みよりランク下の上にぎりで、このレベルが来たか!!と期待を超えてきたのだ。
そしていくらは口の中に入れると、すぐにとろけて一体化してなくなってしまう。あぁーなくならないでくれ!と口の中で慌ててももう遅い。
そしてメバチマグロ。上にひっそりと隠れていたわずかな生姜が、先にふわっと香りが広がり、後からメバチマグロのなめらかな舌ざわりが追いかけてくる。
続いて、サーモン、スズキ、マグロ。
とろりと脂がのったサーモンは身厚で、まさに初秋の今味わうべきネタ!
普段あまり注文しないスズキは、弾力がすごい、これまた身厚で食べごたえ充分。こんなに美味しいスズキなら普段から寿司屋で頼んでも良いなと思った。ただそんじょそこらの寿司屋では味わえない気がする。
そしてマグロ。真っ赤なマグロ、さっぱりしてそうな見た目だが、口に入れるといい感じに程良い脂も感じられたのが個人的に嬉しかった。脂好きなもので。
そして甘エビ。小さなエビ3匹分乗っているように見える。
これには、特別な醤油をつけていただく。
醤油の正体は、南蛮えび醤油。これが甘エビにしかきっと合わない、甘エビのための醤油。
この説明書きにもある通り、極み参加店舗でのみ味わうことができる。
上にぎりは7貫と少ないが、その一貫一貫がすばらしい。
極みほどお金はかけたくない、という人は上にぎりを食べて、二軒目に新潟あっさりラーメンの「三吉屋 駅南けやき通り店」にでも行って腹を満たすのもあり。距離があるので、タクシーやバス移動が必須になるけれど。
最後にもう一貫食べたくなったので、穴子一貫(300円)を注文。タレは少なめだが上品でねっとりとした穴子だった。
単品で頼むとやはり高めなので、セットで頼むのがお手頃だと思う。
2千円で新潟の鮨の本気度を堪能できるのだから、手始めにせかい鮨の上にぎりを味わうのも良いと思う。
新潟の鮨はうまいけれど、場所によっては外すこともある。アクセスの良い駅まわりよりも、離れたところに名店があるので、多少の移動は心得ておいた方が良い。
確実に入店するなら、予約は必須。
せかい鮨の場所
駐車場:あり(2台しか停められるスペースがなかった?ので、満車の場合は近くのコインパーキングへ)
WEB:http://www.sekaisushi.com/
外観は雨が降っていたこともあって撮り忘れてしまった。